「想像を超える創造」de'plas

COLUMN − コラム −

− 店舗デザイン − インスタ映えと飲食店デザインについて

店舗づくりにおいて、宣伝・集客に効果を発揮しやすい要素としてInstagramを活用した「インスタ映え」があります。特にインスタを利用して、飲食店の雰囲気や食べ物、飲み物を撮影し情報をアップする人は多く、その投稿数はどんどん伸びていっている状況です。SNSが生活の一部となった現代において、お店側にとって不特定多数の人がお店の情報をあげてくれるということは、どんな広報手段を使うよりも低コストで宣伝・集客につなげられる手法であると考えます。

 

飲食店の計画を行う際に、動線計画や坪数当たりの座席数の検討、回転数を上げるための工夫や設備投資、そして店舗デザインと重要なことは多くありますが、その中の店舗デザインという部分に着目し、インスタ映えという観点でデザインをおこなうことで、宣伝・集客力をアップして、売り上げの向上につなげていけるのではと考えています。

 

そこで今回の建築コラムでは、弊社の考えるインスタ映えする店舗デザインについていくつかご紹介します。

 

①ひと目でお店の場所や何屋であるのかがわかるような外観デザインにする。(例えば車で素通りしても何屋かがわかるような、インパクトのあるデザインや大きさのものを取り入れる。)魅力的でインパクトがあるようなファサードのお店とすることで、お客さんが写真をとって投稿したくなるような、インスタ映えするスポットを創造します。

 

②お客さんがお店の入口から入った際の見た目をイメージの良いデザインとする。エントランスはお店の顔ともいえる重要な空間です。このスペースをなるべく広くとり、撮影スポットを決めて、写真に綺麗に納まる幅、奥行き、高さを意識しながらデザインします。また、お店の名前やロゴがしっかりと写真内に盛り込まれるようなサイン(看板)計画とすることも重要です。

 

③店内レイアウトで、席数をできるだけ多くとりたい気持ちはわかりますが、席をぎっしり詰め込まず、ある程度ゆとりのあるスペースをつくり、ここでしか取れないような撮影スポットを創造する。店舗内装に費用をあまりかけることができない場合でも、撮影スポットからの見た目だけ独自性の高い背景やオシャレな内装とし、インスタ映えするスポットを創造する。そうすることで、そこで撮影されたインスタ映えする写真をSNSで拡散することができ、宣伝・集客効果を高めることができます。また、撮影スポットから写真をとるときに人や料理に影ができないようにしたり、バックライトが強すぎて撮りたい人や料理がはっきり見えなくならないようなライティング(照明)計画とすることも重要となります。

 

④お客さんに投稿して欲しいハッシュタグ(♯〇〇〇〇〇)の文言を統一し、その文言をロゴや家紋のようにデザイン化して店内随所にサイン(看板)掲示しておきます。そうすることで、インスタ投稿していただけるお客さんの情報発信ワードを統一でき、発信力が強まると共により多くの人々に拡散でき宣伝・集客につなげることができます。

 

⑤2号店・3号店、またはフランチャイズ展開を進めている飲食店に関しては、外観・内観のデザインを統一し、その店ならではのイメージをお客さんに認識してもらう(ブランディング)こともインスタを通じての宣伝・集客に効果がでてくると考えます。インスタ映えする店舗デザインのテーマを決めて統一し、同じイメージの写真をより多く発信することで、お客さんにお店の特徴がわかりやすく、ファンの拡大につなげやすいと考えます。

 

この他にも数多くの方法がありますが、今回は弊社の考えるインスタ映えにおける店舗づくりの一例としてご紹介しました。インスタ映えの影響を受けやすい飲食店、またはそれ以外の物販店等においても、このようなインスタ映えを意識した店舗づくりを検討してみてはいかがでしょうか。