「想像を超える創造」de'plas

COLUMN − コラム −

− 店舗デザイン − 開放感とプライベートを兼ねたナチュラルモダンなオフィス

sportsfield04「株式会社 スポーツフィールド」は福岡市の天神にある体育会人材採用支援事業を行っている企業で、今回は事業の拡大と従業員数の増加に伴うオフィスの移転計画を行った。

 

お客様の要望は、事務所スペースに関して、現在ある2つの部署をゾーン分けし、人員を将来的に25名増やすことのできるレイアウトと、企業説明会等を行えるセミナールーム、打合せや面接を行うことの出来るミーティングルームを2部屋、従業員が軽飲食や業務後に寛げるようなリフレッシュスペース、全体的に開放感のあるスペース、そしてキーワード「One for All , All for One」をどこかに取り入れたいという要望であった。

 

担当デザイナーのコンセプトは、企業の顔であるエントランスから、事務所スペース、セミナールーム、ミーティングルーム、リフレッシュスペースの全てのエリアを見渡せるようなゾーニングとすること。各エリアの間仕切りを全てFIXガラス、セミナールームとリフレッシュスペース間はバーチカルブラインドにすることでプライバシーを保ちながらも開放感のある空間を創造することとした。

 

sportsfield02エントランスのデザインはナチュラルテイストとし、床・壁・天井に木目調のデザインタイルを施し、コーポレートカラーであるアースグリーンをアクセントに使用することにより、来訪者がやわらかいイメージを持てるようにした。

エントランスのスペースは狭いが隣接する待合スペースと前述に記載したとおりエントランスから各エリアを見渡せるデザインとしているため、まるで広いエントランスホールで開放感を与えられるような視覚効果を演出している。

 

また、アクセントのアースグリーンの壁とガラス間仕切りのガラス部分にキーワードである「One for All , All for One」の文字を強調しすぎず品良く目立たせるように施した。

ミーティングルームは面談を行う際に音が漏れないよう天井まで壁を建てる完全個室とした。入口のドアをガラスドアとし、内装仕上げも木とアースグリーンを使用することにより、圧迫感が無くなるようなデザインとした。

事務スペースに関しては、企業の特色として、社員同士の和を大切にする企業であり、業務内容も学生や個人と企業を繋いでいく業務であることから、「和」と「集」をイメージして、集合デスクを円卓・円形とし、互いのコミュニケーションを深められる様なレイアウトとした。

 

sportsfield06

セミナールームとリフレッシュスペースはガラススクリーンで仕切ることにより、お互いの空間をより広く開放的に感じることができ、また床から天井までの高さのバーチカルブラインドで壁全体を隠すことが出来るため、各スペースのプライベートも十分確保出来る計画とした。また、開放的なリフレッシュスペースからは、外部も見渡せるため、夜景を見ながらゆっくり寛ぐのも一興だ。

 

 

 

来訪者が来社した際に圧迫感を感じさせない様にダメージウッドと芝・フィールドを連想させるアースグリーンを使用したデザインが、まるでスタイリッシュなカフェを訪れたような心地よい気分と快適に仕事を行えるリズムを生み出している。